春の町から上がった大谷ジャンクションの近く、母の住むマンションから気になる構造物が見えていたのだが、朝、散歩がてらふだんは通らない裏道から上がっていくと、異様な建物が姿を現した。
要塞としか比喩できない構造物なのだが、実は団地である。
団地といえば、四角い箱がお決まりで、味も素っ気もないのがふつうなのに、このアールを描いた優美な姿に立ち止まり、見惚れてしまった。この皿倉団地11棟から13棟まで3つに分かれており、それらが囲む中庭があり、桜が咲いていた。
上の写真は13棟。
下の写真は11棟。
ここに住んでみたくなった。
© Junichi Nochi(野知潤一)