豊前小倉･島村志津摩を訪ねて〜金辺（きべ）峠〜

小倉と田川を隔てる金辺峠に島村志津摩の碑があるというので訪ねてみた。 そこは正しく山中であり、もののけの気配漂う場所だった。 田川側から、旧街道がある程度舗装されて残っており、旧金辺隧道まで車で行ける。隧道はすでに水没しており、通行不能だった。かなりの山水が出ているよ...

豊前小倉〜小笠原忠真公廟所〜

広寿山福聚寺から足立山へ向かう途中にこの廟所がある。 御廟への参道は固く閉ざされているが、歩道から垣間見ることも出来る。 小笠原忠真公は豊前小倉藩初代藩主。信濃松本より小倉にいたり、剣豪宮本武蔵も忠真公に永く仕えたという。信州よりぬか床を持参して、藩士にぬか...

豊前小倉・島村志津摩を訪ねて〜清水観音〜

劉寒吉の遺作「山河の賦」を読んだ。 小倉藩の最期が時系列的に克明に描かれている。主人公は小倉藩最期の家老「島村志津摩」である。高杉晋作、山縣有朋らに率いられた長州藩の大軍が小倉を攻め、小倉軍は小倉城を自焼して田川の金辺峠（きべとうげ）へと撤退する。しかし、島村志津摩を頂点...