2014年3月1日土曜日


母親の付き添いで黒崎の九州厚生年金病院に何度か足を運ぶ機会がありました。
地下一階には吹き抜けのラウンジがあり、そこに「写真で見る59年の歴史」と題して写真が展示されていました。九州厚生年金病院の竣工が昭和29年のことだったらしく、その当時の黒崎の様子が空撮されています。

私が両親・兄弟とともに黒崎近郊に引越して来たのが昭和58年、そして昭和29年といえば生まれてもいないので、当時の黒崎の様子なんて知る由もありません。
写真中央、アルファベットのHの形を横倒しにしたような建物が九州厚生年金病院で、その左上に建ち並んでいるのは、当時の三菱化成の社宅だと思います。5階建ての団地タイプのものから長屋タイプのものまで。私が引越して来た昭和58年当時には、クラスメイトの何人かが長屋タイプの社宅に住んでいて、遊びに行った記憶があります。

こうして見ると、黒崎は三菱化成を中心に発展してきた街なのだなぁ……と思い知らされます。

上の写真が病院の南側を眺めたものであるのに対して、下の写真は北側、すなわちJR黒崎駅方面を眺めたものです。



昭和30年、まだ高層の建物は1つも見られませんね。



昭和50年になると、高層の建物が目立ってきます。Facebookでこの写真をシェアしたところ、井筒屋の屋上で大人気だった遊技場の飛行機が確認できるとのこと。



当時は竣工されたばかりだった厚生年金病院も、時を経て老朽化し、今では少しだけ南側に引っ込んだ場所に建て替えられています。新・九州厚生年金病院の竣工は、2004年でした。旧病院の跡地には、八幡西図書館と黒崎ひびしんホールができて、市民の憩いの場になっています。


© Chie Mitsunaga(光永 知恵)



 
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