写真 空閑 学 文 十鮃寺 多聞 一時間後、俺達は小倉駅北口のペデストリアンデッキのベンチでビールを飲んでいた。メーテルの銅像が俺たちには関心なさそうに隣に座っていた。 夜の駅はJRで帰宅するサラリーマン,高校生が足早に通り過ぎていく。下の階からは路上シンガーの...

写真 空閑 学 文 十鮃寺 多聞 一時間後、俺達は小倉駅北口のペデストリアンデッキのベンチでビールを飲んでいた。メーテルの銅像が俺たちには関心なさそうに隣に座っていた。 夜の駅はJRで帰宅するサラリーマン,高校生が足早に通り過ぎていく。下の階からは路上シンガーの...
写真 空閑 学 文 十鮃寺 多聞 狙いはオフィス街まっただ中のコンビニだった。ちょうど祝日の夜で、このコンビニはガランとしているはずなのだ。 ウメズが役割分担を再確認した。 「まずコムロは外にいて、誰かきたら『映画のロケ中です。しばらく入れません』...
写真 空閑 学 文 十鮃寺 多聞 「絶対男だ!」 俺はそう力説した。 「いやいやいや、絶対、男やないよ!」 「どうしてそう言い切れるん? ウメズはあのおっさんに聞いたんかい? だいたい,胸がないし、どう見てもおっさんだよ。すれ違った時にオヤジ臭したもん」 「...