2013年10月6日日曜日


荒生田商店街でも貝類を扱っているのはこのお店が一番で、よく寄るのだが、総入れ歯の母には貝はきびしい。写真左は「ニーナ」だ。他にも、ニナ、ビナなど地域でいろんな呼び名があるが、関東ではシッタカという。
小さな頃、磯遊びや親父について釣りに行った時には防波堤のテトラ周りでよく採った。もっと細長い三角錐のカタチをしたものもいて、それらを総称して「ニーナ」と呼んでいた。さっと塩茹ですると、酒の肴にはうってつけで、親父の好物だった。ぼくは酒は飲めないが、親父の胡座をかいた中に座って、酒の肴をご相伴していた。そして親父も少し酔ってくると、ぼくに酒を舐めさせて、お袋に怒られていたのを思い出す。

© Junichi Nochi(野知潤一)
 
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