2013年10月23日水曜日


高齢化の進む北九州の中でも八幡東区はダントツで、その中でもこの中央町界隈は典型的なエリア。でも、昭和40年頃までは、このマチの賑わいは大したものだった。24時間3交代で休みなく動いている八幡製鐵所から吐き出される工員たちが仕事後の一杯で飲み屋に屯して、鉄の町の盛り場となっていた。通りには西鉄北九州線の路面電車が行き交い、この中央町で戸畑方面と小倉方面に分岐するターミナルでもあった。

八幡製鐵所が去り、マチの衰退がゆっくりと進んでいった。その寂れ方は往時を知るものには辛いものだったろうが、それでもこの町を離れずに町と一緒にゆっくりと老いていった人たちの姿がある。

11月初めの起業祭には、この町に活気が戻ってくる。この寂れた通りに人の波が続くのだ。もちろん昔のような賑やかさとはいかないのだが、それでも毎年の起業祭は楽しみなんだ。


大谷会館から階段を下って、中央町のアーケードへ向かう。


旧電車道を渡るとアーケード街なんだが、人通りは少ない。


まっすぐにアーケード街に入って振り返る。
来る度に、シャッターが閉まったままのお店が増えていく。


© Junichi Nochi(野知潤一)
 
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