芦屋の海岸を歩いていると、
中国や韓国から流れ着いたものがよく落ちている。
もし僕が中国や韓国で海に落ちたら、
すぐに水死体だよな、
でもこれらのペットボトルや瓶は、
命を持ってないからこそ、
ここまでの旅に耐えられたんだな、と思った。
それで種田山頭火風に自由律俳句を詠んでみた。
最初は
「命がないからここまで来れたんだなあ」と詠み、
それを
「命がないからここまで来れたんだね」と推敲し、
最終的に題名のような形に落ち着いた。
いつものようにカメラを持たずに散歩に出たので、
家に持ち帰ってベランダで撮りました。
© Hiroyuki Kikawa(紀川 弘之)
© Hiroyuki Kikawa(紀川 弘之)