2013年11月14日木曜日


長崎街道を歩く。
黒崎辺りにはちらりと松並木が続いている。
この松並木の景観は古く、ずっと以前から在るということを思うと
なんだか不思議な気持ちになる。
もちろん、大小問わず情景が違うことは間違いないことだろう。
しかしそこにあるいくつかの松は僕の知らない時代を生きている。
思いを馳せる時代、もしかしたら同じような角度の光を浴びて、
同じような影を伸ばしていたのかもしれない。
目を細めて、薄ぼんやりとした視界で臨むと悠久を経て、
そして僕もまた今という時代に生きている事をちょっとだけ考える。


©Norihito Mitsunaga(光永 典人)
 
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