木の葉も
 電線も
 公園のブランコも
 みな息をひそめて
 目をとじている白い朝
 山の貯水池は
 銀いろの波に
 白鳥たちをすべらせる
 白鳥よ
 北へ帰る時がきた
 つばさをひろげてまいあがれ
 降りかかる雪は冷たい花びら
 光る風に真向かって
 北へ
 二月の雪は
 旅立ちの帽子
 
二月の雪は八幡東区出身の詩人、みずかみかずよ(詩人、児童文学作家:1935~88)の作品です
この詩は冬の朝の河内貯水池(八幡東区)が舞台です
雪が舞う中、北へ飛び立つ白鳥たちの姿をえがいています
ふとこの詩がよぎり、雪が舞う河内貯水池に行ってきました
人通りがなく、冷たい空気が張り詰めています
そろそろ、白鳥たちの姿が見られるでしょう
© Tomoko Shiraishi(白石 知子)