2014年11月8日土曜日


黒崎といえば、McABBEY(マックアビー)と言われていた時代。1980年代から1990年代初頭。
1990年代が始まった頃、小倉の北九州大学に通っていた私は、下宿生(地元ではなく遠くから親元を離れて一人暮らしをしている学生)の先輩たちから「黒崎ってすごいよね!洋服を買いに行くなら、小倉じゃなくて絶対に黒崎がいい!」と言われ、地元民としてちょっと嬉しい気分に浸っていました。

DCブランド全盛の頃、それらブランドを幅広く取り扱うセレクトショップ・McABBEYは、黒崎商店街だけで何店舗も展開していました。同年代の友人たちは、こぞってこのお店に行っていたように記憶するのですが、実家ではバブル期にもかかわらず経済状況が芳しくなかったため、実は私自身は一度もこの店に足を踏み入れたことが無いのです。

「アビー」という懐かしいキーワードを同郷の友人たちと口にするとき、「もうお店って残ってないよね?」と話題になることがありました。ところが、商店街を歩いてみると、まだ営業しているお店があって、なんだか嬉しくなりました。
あんな熱病のような流行り方はしなくていいから、時代の流れの中でゆったりと、その時々のトレンドを私達に提案してくれる店として、これからも続いていってほしいです。


© Chie Mitsunaga(光永 知恵)
 
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