2016年9月22日木曜日


 2016年9月22日秋分の日のこの日、322号線をひた走り、モノレールを沿いを超え、長行から小倉南インターを越え、かかしうどんを越え、高津尾、母原、広大な新道寺付近の田んぼの縁に咲く彼岸花を撮ってきました。

北九州近辺の筑豊は安宅、京築は苅田の彼岸花が福岡県で有名ですが、この高尾津~新道寺付近の彼岸花も素敵です。ただ、安宅や苅田の彼岸花は棚田に咲いているので、昨今の棚田人気と相まってそちらの彼岸花が有名になっただけではないかと考えております。

北九州の彼岸花は有名でないので、シャッターを切る人は少ない。しかし有名でないので、ゆっくりと良い状態の彼岸花の写真が撮れます。

今日は絶好の彼岸花日和です。彼岸花のその妖しい朱色に太陽は似合いません。「雨のち曇り」、「曇、所によって少雨」や時雨がちょうどよい彼岸花日和です。

雨に濡れた彼岸花は妖しい朱色をますます映えらせて、毒々しく咲き誇っていました。雨露は清々しさを演出しますが、曇り空の彼岸花の雨露は清々しく見えないところがとても良い。ちなみに彼岸花の球根には毒があると言われネズミが近づかないと言われています。彼岸花は古来中国から稲作と一緒に伝来しています。なので毒々しいは、あながち外れてはいないと思います。

彼岸花は、田んぼの周りに咲きます。北九州でこれだけの彼岸花を見られるということは北九州には豊かな自然、田んぼがあるということです。田んぼには、収穫が終わった稲が干されていました。彼岸花がその風景を眺めて微かに喜んでいるようにも見えます。大切にしたい風景です。

©Yukina Ohashi


















 
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