2015年4月1日水曜日


苅田町に有名な一本桜である志津摩桜があります。

これは小倉藩の最後の家老であった、島村志津摩(しまむらしづま)氏が晩年を過ごした地にちなんでそう呼ばれているものです。
撮影に訪れた日、残念ながら開花はまだでした。



地元の田渕力三郎氏。

田渕氏は私財と自力を投じてこの志津摩桜を守り、公園をスコップ一本で整備してきた方です。高齢ながら目がキラキラとして、邪心のない、健気なものを感じました。


手つかずの雑木林には青鷺が巣を作っていました。
夏になれば花菖蒲が咲き、秋にはアサギマダラが飛来します。
田淵氏は池の周りに手すりを作り、花菖蒲も育てていました。


「木を植えた男」という
荒れた山に木を愚直に植え続け、豊かな森を再生した男の話がありますが、
まさにそういう人に出会った思いがしました。

© Kotaro Fujioka(藤岡 耕太郎)

 
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