【高祖寺 @八幡西区大畑町19-1】
明治31年(1898)、四国霊場からお砂を頂いて、帆柱新四國八十八ヶ所霊場が作られました。当時はインフラも整備されているわけでは無かったので、作ったこともお参りも大変な作業だったと思います。
ここ高祖寺を第一番札所、同じ所に二番札所があり、黒崎から帆柱山を一周するように88の札所が作られそうです。高祖時の表門には金剛力士像が安置されています。大きくはないのですが、なかなかの迫力でした。
戦前は千人参りなど行われていたようですが、現在は不明。昭和後期ぐらいまではお参りがされていたと八幡図書館の資料にかいてありました。
高祖寺の周りには黒崎窯業(現黒崎播磨)の寂れた団地があり、その奥にあります。お寺の前には給水塔があり時代の流れを物語ります。
お寺からは黒崎地区が一望できます。資料には百万ドルの夜景と形容してありました。昭和40年代、窯業で働いていた人は、夜自分達の働いている場所を夜景で一望して、誇らしい気持ちになったのだと思いました。
©Yukina Ohashi(大橋 如名)