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長崎街道・黒崎宿の次の宿場は、木屋瀬である。
今でも、古い寺院が多く残されている。
浄土真宗のお寺は、この西元寺(さいがんじ)である。「天正10年に初代が開基、2代目が寛永元年に仏殿を建立し、この寺号を賜った」と、文献にある。431年前である。
一番上の写真が本殿であるが、わたしの気に入っているのは、この宝物庫?であろうか、
エキゾチックなクリーム色の壁と、スレート色の扉の建物である。正面、屋根の下には、
艶やかな鳳凰の見事なモザイクが施されている。
新しい建物ではあるが、密かに、日光の眠り猫より、木屋瀬の鳳凰の方が数段センスが
いいと、一人ほくそ笑んでいるのである。
© Kayoko Shinbara(新原 香代子)