夜の帳で蠢きだすマチ
昨夜、アサヒ屋酒店でGMTfotoのミーティングと称する飲み会。
その終わり頃に、霊の話が出たのが後を引いたのだろうか?
皆んなと別れ、金田二丁目のバス停に佇んでいたら、夜の闇が揺らめき始めてくるのを感じて、カメラを手にした。
この新聞販売店など昼間みれば、なんの変哲もない風景だろうが、なにかを語りかけてくる。
バスに乗り帰宅する前に、中央町で下車してみた。
11時過ぎての中央町なんてのは久しぶり。
昼間のジジババはいないが、ひと気がないわけではなく、スナックからの嬌声も聞こえてくるし、マチを歩いている人たちも昼間とは別で見知らぬ街だった。
どこからかジャズのライブの演奏が聞こえてくるので、誘われるままに歩くと、この店の前に来た。もう遅いので店には入らなかったが、気になる。
春の町へ歩いて帰る途中、INSANITYの前には車が何台も停まって人が店の前まであふれている。なにかイベントがあるのだろう。
そのまま通りすぎて春の町の商店街へ進むと、ラーメンの看板に灯りが灯っていた。もちろんここのお店はずいぶん前に閉じてしまって営業などしていない。
夜の帳で蠢きだすマチは面白い。
© Junichi Nochi(野知潤一)