到津の森公園の山羊.
ジェットコースターや観覧車がひどく苦手だ。
高いところは怖いし、スリルを感じるような体験も嫌いだ。
ということで僕の記憶には前身の到津遊園は全くない。
ちょっとWikipediaで検索してみれば、
驚いたことに1933年から紆余曲折を経ながら今にまで至る施設らしい。
動物園、遊園地、いつでも側にある場所ではないけれど、
人生のうちのどこかの自分が一度や二度は遊びに行く場所だと思う。
僕が全く知らない戦争の時代さえ超えた長い時間、多くの北九州人がこの場所に通い、
そしてそれぞれの記憶を有している。
姿形は変わっていて人それぞれが、それぞれの到津の森公園の思い出を持ち、
僕が想像するよりもっと深く多くの思い出が詰まっている。
もしかしたら北九州で一番思い出深い場所なのかもしれない。
©Norihito Mitsunaga(光永 典人)