日田彦山線の石原町駅を訪ねました。私の中学時代はSLを追いかける毎日でしたから、この近辺にも休日ごとに出かけてはD51や9600型機関車を眺めていました。
久し振りに訪れた駅には駅員さんがお一人いらして、話し相手になってくださいました。
待合室兼改札口の天井は素敵な意匠と色でした。恥ずかしながら今回初めて気付きました。
日田彦山線は単線ですが、筑豊炭田が華やかだった頃は石炭車の本数も多く、この駅にも待避線がありました。今ではその面影だけが残っています。
単線特有のタブレットをやり取りするのをこのホームで何度も見ました。無人のホームへ出るとあのころの光景が懐かしく想い出されました。
しばらくすると列車がやって来ました。二両編成の気動車でした。小倉の街にもこんなゆったりとした時が流れる駅があります。
© Tadashi Nishimura(西村 忠)