2014年5月9日金曜日


2003年の山頂の猫に比べると、柔和な顔をした猫である。
この柔和な顔の猫が小文字山山頂に住み着いたのは、昨年の9月中旬頃だった。

どういう経緯で山頂に住み着いたのかは不明だが、山頂で一冬を過ごした。
いや、積雪もあった山頂の冬を生き延びたのである。
早朝に登る、小文字山常連のKさんは、この猫をトラと呼んでいた。

小文字山は、朝、昼、夕方と、それぞれの時刻に毎日のように登る常連の方が大勢いる。
Kさんにとってはトラかもしれないが、それぞれの時刻によって、それぞれの登山者によって、猫の名前は猫の目のように、くるくると変わるのかも知れない。

© Tetsuji Nakano(中野 哲治)

 
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