七条交差点前 |
シャッター押せば、写真は撮れるのだが、そこに写っているのが撮りたかった日常かといえばそうではない。
この日は中央町をカメラ散歩した後、西鉄バスの1番線に乗って小倉へ向かった。この1番線というのは昔、路面電車の北九州線が走っていたところを走るので、車窓からの景色が懐かしさでいっぱいだ。
たまにバスに乗るから懐かしいだけで、ふだんこれに乗って通勤/通学している人たちには日常の極みのような光景だろう。
ぼーっと座席に座って車窓の眺めを楽しんでいるのももったいないのでお散歩カメラを取り出し、窓を開けて写真を撮ることにした。
昭和町のどんばる堂、これも懐かしい。
小学生の頃、10円でパンの耳を紙袋に入れて売ってくれていたので、オヤツだった。
まだ健在なのは嬉しい。
岩渕橋。
この北側が縄張りというか、行動エリアで橋から南はあまり行ったことがない。
金田の陸橋。
この下を日豊線が走っている。
堅町には都市高速ができて風景が一変している。
大門。
昔、ここに映画館があって、オヤジと映画「バルジ大作戦」を観に行った日のことを思い出した。初めて観たシネマスコープの大画面に興奮したな。
ポケットに入れていたニコンP310で撮ったまま、色調のレタッチもトリミングもなしで、並べてみたのだがどうだろうか?
© Junichi Nochi(野知潤一)