2016年1月18日月曜日


小学校の時この近くに住んでいる同級生とよく遊んだ。

城山と言われる小高い山の上の方に住んでいた子たち。

かつてこの地区は城山小学校の校区だったのだが、煤塵問題で廃校になってしまったようだ。

今は、空気も美しく公害の爪痕さえ感じない。

むしろ、そびえ立つ2本の煙突は小さな煙突たちの『父ちゃん、母ちゃん』にさえ見える。

もう悪さするんじゃねーぞ、と、言わんばかりに優しく見守る。

このマチは工場と共に生きて行く、いつも見える煙突は家族なのだ。

工場の上に日が沈む、これからもずっと。


© michiteru hori(堀 道輝)



 
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