参拝客でにぎわう小倉で有名な蒲生八幡神社。その横にひっそりと学問の神様が祀られている神社があります。幸彦社(さちひこしゃ)です。祀られているのは、柿本人麻呂と西田直養。柿本人麻呂は有名ですが、西田直養は殆ど知られておりませんが、国学者で小倉藩の藩士です。私が西田直養を知ったのは、芥川賞作家の丸谷才一さんの随筆集を読んだからです。
丸谷大家曰く、「日本最初の文芸批評家」と国学者としてより、批評家としての姿勢を高く評価しています。しかも直養、多芸多才で艷本(えほん、今で言うエロ本、ポルノ)の作者でもあります。更に、長州藩が外国と戦った時、自藩が加勢にいかないとこと嘆き、絶食死しています。この時齢73。
何たる藩士でしょう。古典を読み解き、創作豊かで激情の人。こういう人が幸彦社に祀られていると言うので、先日お参りに行きました。ほんと慎ましい神社でしたが、あまり知られていない西田直養が祀られるのは、それだけの理由があると思います。しかし、ネットでいろいろ探しますが、ほとんどヒットしません。なぜ、柿本人麻呂と一緒に祀られたのか、ここになぜ祀られているのか、幸彦社の社名の由来は何なのか?私自身思うことがありますが、古文学や歴史に長けているわけではないので、書かないでおきます。
帰りがけ、合格祈願の鉛筆が売られていたので購入しました。鉛筆は金色の派手な成りです。合格祈願より商売繁盛のようです。
西田直養をもっと知りたい。もっと知ってほしいと思い投稿します。
©Yukina Ohashi(大橋 如名)