「新北九州市立八幡病院移転改築工事」現場には行きたくなかったが、ちょっと立ち寄ってみた。
この写真は、二重露出ではなく、ふつうにシャッターを切っただけなのだが、心霊写真のようになっている。アクリル板フェンス越しに撮ったら、夕陽がいい角度で写り込んだ。
八幡図書館入口の桜は残されてた。
気になるのはソメイヨシノの寿命。植えられたときは樹齢十数年の若木だっただろう。ということはすでに樹齢は七十年を超え、八十年近いはず。
すべてのソメイヨシノはクローン、その古木は少ないという。
現場を去るときに、図書館南側の大木の枝に大きなカラスがとまり図書館後を見ているのに気がつく。5枚ほど撮影したはずなのに……帰宅してパソコンに取り込み、拡大してもそこにはカラスは写っていない。
怨霊となってカラスに化身したのだろうか。
© Junichi Nochi(野知潤一)