2018年9月24日月曜日


もうすぐ教誨師という映画が上映されます。その前にこの内容を投稿したかったのでダッシュで写真を撮ってきて文書を書きます。

「教誨師」という本があります。多分映画とはゆかりがない。その本を読んで戦後、東京で教誨師として活動している方がいるのを知りました。その方は「日本で最初にもっとも長距離の定期を作った人」と形容されています。

その方の名は篠田龍雄。

その方は直方にある浄土真宗の僧侶。本にある「教誨師」の主役に置かれている方を教誨師として導いた方です。詳細はわかりません。残されている文献も殆ど無い。しかし本の中で鮮烈な印象を残します。教誨師としての役割を果たすために、直方から東京まで通いつめます。当時は飛行機も新幹線も無い戦後間もないとき、上京は一日がかりの行程です。費用、体力、気力を凄まじく要します。

とある死刑囚から刑の執行間近に懇願されます。

「先生、私に引導を渡してください!」篠田先生は浄土真宗の僧侶。浄土真宗に引導はない。先生はそれでもなお死に行く死刑囚に

「よおっさ!いきますぞ!死ぬるんじゃないぞ。生まれかわるのだぞ!喝ーーーーー!!!」と一喝。(本:教誨師より引用)死刑囚から恐怖心が払拭された。そして刑の執行。絶命。

「情けは人のためならず」。を文化庁サイトで調べてみます。
問「情けは人のためならず」は,本来どのような意味なのでしょうか。
答 「情けは人のためならず」とは,人に対して情けを掛けておけば,巡り巡って自分に良い報いが返ってくるという意味の言葉です。

この答によれば、人に情けをかける事で自分への見返りを求めているように思える。そうではない。きっとそうではない。

被害者あることだから余り語れませんが「情けは人のためならず」篠田教誨師が行っていたことではないか。悪人こそ救われる。悪人正機

篠田龍雄氏は体力の限界を感じ80歳で最後の教誨師と役割を終えた。そして直方で帰る途中急死。こんな凄まじい生き方をされた方のことをもっと知ってほしい。そう思い投稿いたします。

© yukina ohashi 
 
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