2015年6月22日月曜日


小倉と田川を隔てる金辺峠に島村志津摩の碑があるというので訪ねてみた。
そこは正しく山中であり、もののけの気配漂う場所だった。

田川側から、旧街道がある程度舗装されて残っており、旧金辺隧道まで車で行ける。隧道はすでに水没しており、通行不能だった。かなりの山水が出ているようだ。

果たして峠まで徒歩で登ると、堅固な石垣で整地された山頂に巨大な石碑があった。香春町の解説によれば、志津摩の没後に彼に従った者たちが建てたとある。

この春から何かに導かれるようにして島村志津摩の足跡を訪ね歩いている。まだ道半ばである。

峠に水汲み場が設えてあった。石垣を組んでいるところからすると、志津摩らもこれを生活用水としたのだと思う。


峠から小倉側を望む。


峠から田川側を望む。


石碑の裏手にはさらに山頂へと続く石段がある。今回は登らず。


山城を思わせるほどの堅固な石垣がある。


旧金辺隧道は通行不能。



© Tadashi Nishimura(西村 忠)

 
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