2015年6月13日土曜日


五木寛之氏の大河小説「青春の門」の初巻「筑豊編」の冒頭、「香春岳は異様な山である。」で始まる文で描写されていることでも知られる、筑豊を代表する山です。

中央の平らな山が一ノ岳、左に向かって二ノ岳・三ノ岳と続く、三つの峰を持つ山でした。 過去形なのは、写真のとおり一ノ岳が石灰石採掘のために山頂から削り取られ、当初の半分以下と言われる高さにまでなったためです。

八幡の鉄、筑豊の石炭とともに、自らの身を削りながら日本の高度経済成長を足元で支え続けた山の今の姿を撮りました。

2015年6月6日撮影
カメラ : Canon EOS 5D Mark III
レンズ : Canon EF24-70mm F4L USM(24mm)

© Satoshi Miyamoto (宮本 哲)
 
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