角打ち
最近では全国的に知られるが、その発祥は北九州で、いわれは諸説ある。
小説家、天沼春樹さんを北九州の角打ちならここという高橋酒店へ誘う。
十九度のにごり酒を楽しみながらお話を聞いた後、ほろ酔いの酔いざましに堀川運河を眺める天沼さん。
高橋オバアサンの亡夫は、東筑高校で高倉健さんと学年が近かったらしく、よく家に遊びに来ていたのだとか。
ジュース代が……というので聞いてみると
いつのことなのか、代金を払わず帰ったことを今も覚えておられる。
まあ、香典代わりでよかよ、と笑っていた
© Junichi Nochi(野知潤一)