ものすごく久しぶりに訪れた、地元・黒崎の商店街で、私の心が感じたもの。
それがこの写真でした。ポッカリと空いた空間をスポットライトが照らす。空っぽの観客席が、現れる予定もあるのかないのか分からないダンサーの登場を待ち続けてる。
旧式の小さなコンパクトデジタルカメラを片手に、自分の記憶とこのマチの今を重ね合わせるようにシャッターを切ってゆく。
あれから5年が過ぎて、このマチに移り住んで来た2014年夏には、もうこのお店の看板すら残っていなかった。
写真というものを撮りはじめたばかり、一眼レフなんて恐れ多くて触ることもできなかった頃の拙いスナップ写真ですが、このマチの記憶として、ここに残します。
© Chie Mitsunaga(光永 知恵)