若松商業高等学校、俯瞰景色.
日が暮れるちょっと前。
三寒四温、今度はまた寒くなってきたけれど、時間を見つけて坊主と散歩に出かけた。
本当は僕一人でぶらぶらとそこここの路地を徘徊しようと思っていたのだけれど、
思わずポケットに手を突っ込みたくなるような中、坊主は付いていくと言う。
お菓子は買ってあげないよ、と念を推す(実際に買わなかった!)。
道中、坊主もただ付いてくるだけじゃ楽しくないだろう、自由に方向を決めさせてみた。
普段、自分一人じゃいかないような場所・路地、大人にとってそうではなくても
すぐそこにある未知。ワクワクしてくれただろうか。
任せてみると、僕も行かないようなラインを辿り、素敵な景観を見せてくれた。
そして手を繋ぎ、帰路を辿る。
そのうちに手を繋ぐことなんてできなくなるだろう、今この時の幸せを噛み締める。
©Norihito Mitsunaga(光永 典人)